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独自の衣類再生技術

ハッピーケアメンテは、「衣類再生産サービス」として洗浄や修理、管理など、多くの独自開発技術をもって行われています。「リプロン」や「レシリアン」、「シルエットプレス」なども独自開発技術の一つ。ケアメンテを、従来のクリーニングでは到達できなかったレベルへと位置付ける要素を形成しています。

「リプロン」は、クリーニングでは不可能だった衣料再生修復を実現した技術です。

例えば、黄ばんでしまった衣類の黄ばみだけを取り除きながら本来の柄や色には影響を与えない「リプロン黄ばみ取り」や、虫食いで着用できなくなったものを解決する「リプロン編み目ひろい」というように、衣類のトラブルに応じて25種類の「リプロン」を展開しています。色流れや色やけ、テカリ、縮み、カビなど、あらゆる「既に起こってしまった」トラブルを解決する世界初の技術として開発したリプロンは、独自の洗浄剤や助剤によって深刻なダメージを解決する魔法のような技術です。

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「レシリアン」は、水系洗浄の際に生じる繊維の乱れを抑制し、衣類が本来持っているしなやかさやハリを維持・復元するサイジング技術です。繊維は、水分に触れると伸縮を起こします。他素材が使われているなどして伸縮率に違いが生じると、その差異が衣類全体の型崩れにつながってしまいます。 

繊維の乱れを防ぐことで、それを起点として発生する諸問題を防ぎ、衣類のダメージを抑える技術として独自開発した「レシリアン」。この「レシリアン」は、衣類のデザインや生地の種類、繊維の種類と撚り数など、様々な観点からその衣類に適したサイジング剤を調合・使用します。そうすることで洗浄工程における繊維の乱れを防ぐだけでなく、乱れのないクリーンな状態へ戻し、生地元来が持っていた風合いを復活させることが可能となるのです。

また、「レシリアン」を施した衣類は、生地表面において摩擦係数が減り、仕上げである「シルエットプレス」の効果を一層高めることができます。

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「シルエットプレス」は、最終工程の仕上げ技術になります。「レシリアン」で風合いや感触といった目に見えない領域、「リプロン」で黄ばみや虫食いといった目に見える領域にそれぞれ再生加工技術を施した被洗物は、「シルエットプレス」を経てその本来の姿の復元が完成します。

一般的に自動マシンで行われるプレス作業ですが、ハッピーケアメンテでは人の手で一つ一つを行っていきます。一般的に使用されるノーマンプレス機が発する高温蒸気は、繊維の形状を破壊し元に戻らなくしてしまうからです。こうなると衣類はその繊細なカーブや立体感が損なわれ、どこかくたびれたシルエットになってしまいます。

これを防ぐには人が自らの手で、その素材や縫製にあった処置を施す必要があります。蒸気の温度や量、プレスの圧力と速度などをその部位ごとに調整し、生地繊維にとって高温すぎず、低温すぎない領域下で行うことで、衣類が本来持っていた風合いやシルエットをそこに完成させるのです。この、「衣類が本来持っていた風合いやシルエットの完成」を最終目標に、担当者は衣類の風合い、シルエット、更にはその奥にあるアート性をも感じ取り、それをもとにプレス作業を進めるのです。

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ハッピーケアメンテは、「水油系アクアドライ」に加えて専門性の高いこの3つの独自技術、そして「無重力バランス洗浄機」により、最大限に減らしたダメージで、最大限の汚れを除去し、最大限に衣類のシルエットや風合いを復元する洗浄方法、更に様々な衣類トラブルに対応した解決方法を実現させることで、ケアメンテサービスを従来のクリーニングとは別次元に位置付けて提供しています。

また、これらのサービスは作業を行う担当者の持つ洗練された技術と経験、高度な感覚的な判断によって成立します。ハッピーケアメンテでは、そんな高い技術と経験則的なセンスを全員で共有すべく、自社独自のITシステム「ハッピー電子カルテシステム」を樹立しました。このシステムによりそれぞれの工程において求められる知識や経験は形式知として、カタチに見えるものとして変換し、全社員間で共有。その能力を有し、発揮できるようにすることで、社員一人ひとりを最高レベルのパフォーマンスに昇華させ、個人の裁量や能力で品質がばらついてしまうリスクを取り除き、恒常的に品質の高いサービス提供が可能となりました。

こうしてサービス品質と技術品質を同時に高めた相乗効果はサービスの価値を向上させ、新たな価値の創造へとつながります。

ここでいう「新たな価値の創造」とは、クリーニング業界の臨界点ともいうべき技術的な限界です。サービスと技術の両面において、機械的な効率化ばかりを図っているクリーニングとは異質であることの表明として名付けた「ケアメンテ」。サービス産業に潜む構造的な限界を乗り越えて、「モノからコト」へ移っていく中で株式会社ハッピーが見出した「再生産」という新たな価値の一つです。